最近のローコスト住宅事情は?

かつてのローコスト住宅と言えば、「安かろう悪かろう!」のイメージが強く、実際にそういう建物が多かったり、ひどい場合には、欠陥住宅を作っていたりしているハウスメーカーや工務店がありました。

しかし、品質の悪いローコストメーカーは、やはり長く続くことはなく、淘汰されていきました。最近では、各社の企業努力の成果もあって、1,000万円台のローコスト住宅でも、構造的には大手ハウスメーカーの建築する2,000万円くらいの価値のある住宅と変わらない家を建てることができるようになっています。

今では、優良なハウスメーカーや工務店を選べば、ローコスト住宅といえども、耐震性、機密性、断熱性の高い快適で過ごしやすい家を建てられます。

住宅にあまりお金をかけたくないので、低予算でマイホームを建てたいというのであれば、積極的にローコスト住宅を検討することをおすすめします。

このホームページでは、全国の優良ローコスト住宅のハウスメーカーや工務店を掲載させていただいています。

また、なぜローコスト住宅は、大手ハウスメーカーの建てる家よりも同じくらいの品質で安く建てることができるのかも説明させていただいています。

なぜ、ローコスト住宅のメーカーが家を安く建てられるのかを理解できれば、安心してローコスト住宅を建てられるようになると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。

まず、今のローコスト住宅は「安かろう悪かろう!」ではありません。

優良住宅メーカーの建築するローコスト住宅は、大手ハウスメーカーの作る家の品質とほとんど同じです。

その理由はたくさんあるのですが、大きな理由として以下のようなものがあります。

ローコスト住宅が安く家を建てられる理由

  1. 建材や住宅設備はどのメーカーも同じ国内の大手メーカーから仕入れている。
  2. 現場で実際に家を建てる大工さんや職人さんは同じ
  3. ローコスト住宅でも設計の自由度が増している
  4. 価格差はブランドの安心感の違いしかない
  5. 価格差は、品質ではなく広告宣伝費の違いである。

引用:ハウスメーカーの選び方

これを読んで、ちょっと信じられないという人もいるかもしれませんが、これが注文住宅業界の現実です。

これから1つずつ分かりやすく説明していきますので、もし興味があれば、ぜひ続きを読んで下さいね。

1.建材や住宅設備はどのメーカーも同じ国内の大手メーカーから仕入れている。

大手ハウスメーカーもローコスト住宅メーカーも、住宅の建材や設備はほとんど同じ国内のメーカーの物を使っています。

一部上場企業から街の小さな工務店まで、90%以上の住宅メーカーがほぼ同じ製品を使っているのです。

なぜなら、住宅の建材や設備を扱っている国内のメーカーの数が少なく限られているからです。

しかも、その多くが大企業であり、市場シェアをほぼ独占しているために、住宅メーカーは否が応でも限られた国内のメーカーの建材や設備を仕入れるしか手段がないのです。

海外メーカーの安い製品を輸入してくるという手段もありますが、実際にそれを行なっているローコスト住宅メーカーはほとんどありません。

その理由の1つ目は、日本の製品と海外の製品では規格が異なるためです。

ローコストで住宅を作るためには、一定の統一された規格の製品を使うことでコスト削減や効率化を図る必要がありますが、規格が異なるとそれができません。

いくら安く輸入できたとしても、規格が異なれば、日本の家の規格に合わず、効率的に家を建てることができないのです。

そうなると、結局トータルで考えれば割高になって意味がないのです。

また、海外メーカーの製品は注文してから取り寄せるのに時間がかかります

雨漏りや水漏れなどの緊急を要するような不具合が発生した場合に、部品を取り寄せるのに時間がかかるというのでは話になりません。

このような理由からほとんど全ての住宅会社が同じ国内のメーカーから仕入れ、同じ製品を使っているということになるのです。

2.現場で実際に家を建てる大工さんや職人さんは同じ

当たり前のことですが、家の出来上がりの良し悪しは現場で実際に家を建てる大工さんや職人さんの腕にかかっています。

要するに家の品質は、現場で誰が家を建てるかによるのです。

そして、大手ハウスメーカーもローコスト住宅メーカーも注文を受注した後、実際に施工するのは各地域の下請けの工務店です。

大手ハウスメーカーに注文したからといって、そのハウスメーカーの従業員である大工さんなどが施工するわけではないのです。

したがって、大手ハウスメーカーも、ローコスト住宅メーカーも、小さな工務店も、実際に家を建てている大工さんや職人さんはほとんど同じなのです。

一つの地域の大工さんや職人さんの数というのは限られていますので、だいたいどこの住宅会社に依頼したとしても、その地域では実際に家を作る人はだいたい同じということになるのです。

そして、最近の家作りは、建築用の材料が事前に工場で作られていて、それを現場で組み立てていくだけというような方法になっているために、職人さんの技術の差があまり影響しないようになっているのです。

職人さんの技術の差が出にくい家作りが行われ、職人さんも同じで、使われている建材や設備も同じということになれば、当然どこの住宅メーカーが作っても家の品質はそれほど変わらないということになりますよね。

3.ローコスト住宅でも設計の自由度が増している

ローコスト住宅と言えば、完全規格化の家で設計の自由度がなく、自分の好きな家が建てられないというイメージがあります。

確かに、かつてのローコスト住宅メーカーの多くはその通りで設計の自由度は低かったのが現実です。

しかし、最近のローコスト住宅メーカーの一部は価格を低く抑えたまま、ある程度の自由設計ができるようになっています。

完全規格化の家で超低価格をウリにしているローコスト住宅メーカーもあれば、ある程度の自由設計ができるようにしているローコスト住宅メーカーもあります。

今では、大手ハウスメーカーのような自由設計の住宅もローコスト住宅メーカーで作ることができるようになっています。

4.価格差はブランドの安心感の違いしかない

大手ハウスメーカーとローコスト住宅メーカーの違いとしては、ブランドや安心感という目に見えないものがあるのは事実です。

確かに、大手のハウスメーカーはブランド価値を守るために欠陥住宅を作らないような徹底した品質管理や現場の施工管理が行われています。

大手ハウスメーカーの手がける現場は非常に管理が厳しく、どの職人さんも現場に入る前に一定時間の講習を受けることが義務付けられたりしています。

そのために大手ハウスメーカーの現場では一定の品質の保たれた家が作られるような体制ができています。

他方で、ローコスト住宅メーカーの場合には、そのような体制が整っていないかと言えば決してそのようなことはありません。

多くのローコスト住宅メーカーは地域密着で営業していることが多いです。そのため、その地域での評判が悪くなると営業を継続していくことができなくなるのです。

限定された地域ですので、欠陥住宅などの作ったなどの噂はすぐに広まりますので、地域の評判がローコスト住宅メーカーの生命線とも言えるのです。

そのために、多くのローコスト住宅メーカーも欠陥住宅ができないように非常に気を使っているのが現実です。

また、建築基準法の厳格化により、現場での建築確認や工事検査がより厳格に行われるようになっているため、手抜き工事などを行うことが非常に難しくなっているというのもあります。

したがって、ローコスト住宅メーカーは、ブランドという点では大手ハウスメーカーに劣るものの、安心感という点では決して負けていないということができるでしょう。

アフターメンテナンスの点でも、地域密着で営業しているローコスト住宅メーカーの方が小回りが効いてきめ細かな対応ができるというメリットがあります。

また、前述のように地域の評判が営業活動の生命線ですので、アフターフォローに力を入れているローコスト住宅メーカーは多いです。

5.価格差は、品質ではなく広告宣伝費の違いである。

大手ハウスメーカーとローコスト住宅メーカーで家の価格に大きな差が出る最大の理由が広告宣伝費です。

家の価格の内訳をは大まかに分けて以下の4つになります。

  1. 建材・設備費
  2. 人件費
  3. 広告宣伝費
  4. 利益

大手ハウスメーカーは、ローコスト住宅メーカーに比べて広告宣伝費が圧倒的に高いです。

皆さんも、テレビCMなどでで有名なタレントを使っているのを見たことがあるでしょう。

新聞の折り込み広告でも、良質の紙を使ってカラーで印刷されてお金がかかっています。

また、全国にある住宅展示場に出展し、普通の住宅とはかけ離れたような豪華なモデルハウスを建てています。

それらの維持・管理費だけでも相当な金額になります。

これらの広告宣伝費は、最終的に全て家の価格に転嫁されることになり、家の価格を押し上げているのです。

他方で、ローコスト住宅メーカーは、地元密着で営業している会社が多いため、それほど広告宣伝費をかけなくても、地元の評判や口コミだけで集客ができるのです。

モデルハウスも住宅展示場にあるような豪華なものではなく、多くの人が実際に建てるような現実的なローコストなものが建てられていることが多いです。

このように大手ハウスメーカーとローコスト住宅メーカーでは、広告宣伝費の金額が大きく違うので、その分家の価格に大きな差が出ているのです。